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vol.1 新型インフルエンザの基礎知識

新型インフルエンザウイルスとは、動物、特に鳥類のインフルエンザウイルスが、人の体内で増えることができるように変化し、人から人へと安易に感染できるようになったもので、このウイルスに感染して起こる疾患が新型インフルエンザです。

感染経路は飛沫感染=(感染した人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫とともに放出されたウイルスを健康な人が吸入することで感染)と接触感染=(感染した人がくしゃみや咳を手で抑えた後や、鼻水を手でぬぐった後に、机やドアノブ、スイッチなどに触れると、その触れた場所にウイルスが付着することがあり、その付着したウイルスに健康な人が手で触れ、その手で目や鼻、口に再び触れることにより、粘膜、結膜などを通じてウイルスが体に入り感染)があります。 このため、新型インフルエンザの予防には、通常のインフルエンザに対する次のような取組みが重要です。まず「咳エチケット」を心がけることが必要です。

《咳エチケット》 咳やくしゃみの際は、ティッシュなどで口と鼻を被い、他の人から顔をそむけ、できる限り1~2メートル以上離れます。その使用したティッシュは直ちに処分します。ティッシュなどがない場合は、口を前腕部(袖口)で押さえて極力、飛沫が拡散しないようにします。咳やくしゃみをする際に押さえた手や腕は、その後直ちに洗いますが、接触感染の原因にならないよう、手を洗う前に不必要に周囲に触れないよう注意が必要です。また、手を洗う場所がないことに備えて、携帯できる速乾性擦式消毒用アルコール製剤を用意することを奨めます。あとは、マスクを適切に着用し、飛沫の拡散を防ぐようにしましょう。 また、「咳エチケット」の他にも、次の点について心がけるとよいでしょう。


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  1. 帰宅後、手洗い、うがいを日常的に行いましょう。

  2. 手洗いは、石鹸を用いて最低15秒以上行うことが望ましく、洗った後は、清潔な布やペーパータオルなどで水を十分拭き取りましょう。

  3. できるだけ感染者の2メートル以内に近づかないようにしましょう。

  4. 流行している所への旅行、人混みや繁華街への不用意な外出は控えましょう。

  5. 十分に休養をとり、体力や抵抗力を高め、日頃からバランスのよい食生活を心がけるとともに規則正しい生活をしましょう。

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