情報のエビデンスについて

みなさん、「エビデンス」という言葉はご存じですか?

コロナ禍で色々な情報が飛び交うなかで、聞いたことがある方も多いかもしれません。

エビデンスは「根拠」を意味する言葉で、例えば「その情報はエビデンスありますか?」と聞かれたら、その情報は適切な研究により得られた結果か否かを問われているということになります。


「〇〇が病気に効く!」「△△で血圧が下がる!」など目にすることがありますが、果たしてこれらの情報のエビデンスはあるのでしょうか?

どのようにエビデンスがあると判断するかというと、まずその効果を示した研究に関する情報を探します。そして研究で結果が出ていればいいというわけではなく、その研究デザインが結果を信用するために適切なものかも見なくてはなりません。


例えば、〇〇が病気に効くか検証する研究で、同じ病気の方を集め、半分の方に〇〇を飲んでもらい、半分の方は何も飲まず、病気が治った人数を比べるとします。もし、〇〇を飲んでもらった人のグループに、何もしなくても治る軽症の方が飲まなかったグループに比べて多く含まれていたら、当然〇〇を飲んだグループの方が治癒率は高くなり、効果があるように見えますよね。


こういった対象となる人のばらつきだけでなく、結果の見方も重要です。例えば、不眠症の方を対象として、Aを飲むと何もしなかったときと比べて平均3分睡眠時間がのびたとします。一方、Bを飲むと平均15分のびました。Bの結果を100%とすると、Aの結果は20%であり、「Bを飲むとAより80%も睡眠時間が改善した!」と言われると、とても効果があるように感じますよね。しかし、これはそもそも割合の差を計算するという時点で計算方法が間違っていますし、そもそも不眠で悩んでいる方の睡眠時間が15分のびるということに意味があるのかも疑問が湧きます。


こういったことが十分に確認されないまま、情報が拡散される時代です。もし気になる情報を目にしたら、まず根拠となる研究を探し、それが適切な研究デザインで行われ、適切に結果が解釈されているかという点を注意してみてみると、より信憑性の高い情報にたどり着けるようになるかもしれません。