来月、私は還暦を迎えます。
還暦ってなぜ60才なのかなと思ったので、調べてみました。
還暦の還の字にはもといた場所に戻るという意味があります。そして暦は干支(えと)のことです。つまり、還暦とは干支が一周してもとに戻るという意味だそうです。
一般的に干支というと、「子・丑・寅・卯……」の十二支を思い浮かべますが、これは干支を構成する2つの要素のうちの1つで、他に十干という要素があります。「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類あり、これを十二支と組み合わせたものが本来の干支です。
10種類ある十干と12種類ある十二支の組み合わせは、10と12の最小公倍数は60なので干支は60種類となり、60年で一周するわけです。
ちなみに、私が生まれた1963年ですが、干支の十二支は卯(うさぎ)十支は癸(みずのと)で、癸卯(みずのとう)とのことです。
昔は今より平均寿命が短く、60歳が子供に跡目を譲って隠居する目安の年齢でした。還暦は、60歳まで生きられたことをお祝いする長寿のお祝いであり、引退祝いでもあり、生まれ変わったことを祝う…と沢山の要素があったことから盛大にお祝いされたと思われます。
平均寿命が男女とも80才を超えている現代においては、60歳はまだまだ現役という方が多いので長寿・引退祝いという意味は薄れています。私も本当は悠々自適に好きなことをして過ごしたいのですが、仕事を辞めて余生を楽しむ余裕なんてとてもありません。そんなわけで近年は長寿祝い・引退祝いというニュアンスは薄くなり、干支が一周りして新たな人生へ再出発するという感覚といえるでしょう。
そう思うと、これからも77歳、88歳 99歳など様々な長寿のお祝いがありますが、還暦はまた根本的に違う特別な意味があると感じます。還暦を新たな人生の始まりとして、無理せずマイペースで、新しいことに挑戦していきたいと思います。
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