私は読書が趣味で、暇があればいつも何かしらの本を読んでいます。 本を読むというとこれまでは印刷製本された書籍を持ち歩くのが普通でしたが、最近では紙媒体を持ち歩かずとも、スマートフォンで電子書籍をダウンロードすればいつでもどこでも文章が読めるようになりました。
電子書籍を利用するようになる前はなんとなく、「電子なんて味気ない」と思っていた私ですが、いざ使い始めるとその便利さにすっかりとりこになってしまいました。 電車での移動時間や医療機関での待ち時間など、以前は読みかけの本を持参するのを忘れると、わざわざ一旦書店に寄り道をして本を見繕うことがよくありました。
ですが、スマートフォンを忘れるということはまずもって無いので、「読む本がない!」という事態はなくなりましたし、ハードカバーの本でかばんが重くなるなんてこともありません。 また、インターネットで新しい書籍を購入することができ、購入手続きさえ済めば待ち時間なしですぐに読み始められるというのもとても便利です。 なんといっても、すでに大量の書籍に占有されている部屋がこれ以上物にあふれずに済む、という点は何とも魅力的です。
電子書籍では、知らない言葉を目にした時にすぐにその言葉をスマートフォンの電子辞書やインターネット検索エンジンで調べることができるという手軽さもあります。 私は今、上絵師(着物などの衣類に絵を描く職業)を主人公とした時代小説を読んでいるのですが、そこに出てくる昔ながらの様々な色や、描かれる動植物などを検索しながら読んでいます。 名前からは想像がつかない色、想像とは全く異なる形など、実際に目にしながら読むと小説のストーリーだけにとどまらない楽しみがあります。 日本に古来からある様々な色の美しさ、その名づけの妙に興味を惹かれて、インターネットサイトで日本古来の色についての辞典や、染め物や織物の技術について記された本を検索したりもしています。
お盆も過ぎ残暑を乗り切ればもうすぐ秋の夜長。
芸術の秋とも食欲の秋ともいいますが、美味しい秋の味覚を読書のお供に、食べ過ぎに注意しながら読書の時間を楽しみたいと思います。

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