山梨県では今葡萄の出荷時期を迎えています。葡萄にはたくさんの種類があり山梨は葡萄の産地で有名です。嫁の実家では葡萄を作っていますが、県外の出身である私は葡萄の収穫、出荷などを手伝うのはすべて初めてのことでした。 「ピオーネ」と、「巨峰」を作っていますが、違いが大きさくらいしかわからなかったので葡萄のことについて調べてみました。 「巨峰」は大井上理農学研究所の大井上康氏により石原早生とセンテニアルを交配させて作られたブドウで正式な品種名は「石原センテニアル」と言い日本原産の葡萄とのこと、「ピオーネ」は巨峰とカノンホール・マスカットの交配による黒系大房葡萄で、巨峰よりボリュームがありも肉質で締まり、強い甘みに爽やかな酸味のバランスが絶妙で味わい深い食味を得られる葡萄で現在の黒系大房葡萄の中では人気があるとのことでした。 葡萄はさらに豊富な栄養素を含んでいます。 葡萄の主成分はブドウ糖と果糖、酒石酸、さらにクエン酸も豊富に含んでいるため、疲労回復や栄養補給に適しているとされています。またビタミンA、ビタミンB1,B2、ビタミンCなどのビタミン類を含み、カリウム、リン、カルシム、鉄分などのミネラル分は果物の中では豊富な部類に入ります 葡萄に入っている成分で重要なのはポリフェノールです。殺菌作用や抗酸化作用に優れたカテキンや、目の周りの血流を改善し眼精疲労に効果があるアントシアニンなどのポリフェノールが多く入っているほか、タンニンや若返り成分と言われている「レスベラトロール」というポリフェノールも含まれています。 レスベラトールは美容界の注目成分の1つでシミやシワの原因となる活性酸素を除去してくれる作用が高いことから美肌や老化防止効果が期待できます。歯の着色など悪いイメージを持っている方もいるかもしれませんが、タンニンもまた高い抗酸化作用、抗炎症・抗アレルギー作用を持っています。 レスベラトールは脂肪の蓄積を減少させる効果があることからメタボリックシンドロームの予防やダイエットでも注目されています。またタンニンにも脂肪燃焼効果促進があります。紅茶や緑茶を運動前に飲むと脂肪が燃えやすい、といわれているのもこの成分のためです。 葡萄を美味しくいただき、栄養補給をして、まだ暑さが続く夏を乗り切りましょう。

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