今年は梅雨が長く昨年に比べて涼しい気温が続いていました。これから夏をむかえますが、暑さ対策は大丈夫でしょうか。夏になると気になるのが皮膚の症状で、特に多いのが「汗疹」です。私の息子は1歳になりましたが、昨年も汗疹で悩まされました。夏になるとたくさん汗をかき、特に子供は外で遊んだり、もともと汗をかきやすいため「汗疹」になりやすいです。
今回は「汗疹」の原因・種類・対処法・予防方法などを紹介したいと思います。
「汗疹」の原因はたんさんの汗をかき、汗の通り道が詰まり、汗が皮膚の外に出られなくなることです。
「汗疹」の種類は、「水晶様汗疹」、「紅色汗疹」、「深在性汗疹」があります。
「水晶様汗疹」は、赤さはなく、小さな水疱ができます。かゆみや炎症などの症状はほとんどありません。
「紅色汗疹」は、小さな赤い水疱がたくさんでき、かゆみを伴います。
「深在性汗疹」は、皮膚の深い部分で汗腺が詰まって起こります。重症度が高く深刻ですが、熱帯地方に多く、日本ではめったにみられません。
このような「汗疹」のタイプによって対処法も少し異なります。
「水晶様汗疹」は、水疱が破れ、薄い皮がはがれて自然に治ります。
「紅色汗疹」は、痒みを伴って掻いてしまい皮膚が傷つき、そこに細菌が繁殖して感染症を起こすことがあります。痒みが強いときは、一時的にステロイド外用剤を使用し、炎症を抑えることが大切です。細菌が繁殖したら抗生剤を使用する場合もあります。皮膚科を受診し、医師の指示に従う事が重要です。市販のステロイド外用剤を用いる場合は、薬剤師と相談し、症状に合ったものを選択します。長期使用は避けるようにすることが大切です。
「汗疹」の簡単な予防方法
・汗をこまめに清潔なタオルでふく。
・汗をかいたら汗を流すためにシャワーを浴びる。
・エアコンなどをうまく利用する。
まだまだこれから夏本番です。皮膚の症状で困ったら早めに医師、薬剤師に相談してください。
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