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真珠腫

  • 執筆者の写真: Hirai Kenichi
    Hirai Kenichi
  • 2015年12月25日
  • 読了時間: 2分

先日、耳の聞こえの悪くなった祖母を連れて耳鼻科を受診しました。

 亡くなった祖父は聞こえが悪くなった時、耳鼻科の先生が笑ってしまうくらい耳垢が溜まっていたことがあったので、祖母の聞こえの悪さも年齢と耳垢が原因だろうと気楽な気持ちでの受診でした。しかし、診察の結果は「真珠腫」があるとのことでした。聞こえの悪さ以外は症状がなかったのでびっくりしました。「真珠腫」とは主に鼓膜の一部が内陥することで、はがれ落ちた角質層が耳垢として外に出ず、その部分に塊となって蓄積されてしまう症状で、光沢のある白色が真珠に似ていることからその名がつけられたそうです。その蓄積されたところに感染や炎症が起こり、それにより周囲の骨を破壊し、病状が進行するとめまい、顔面神経痛、脳腫瘍、髄膜炎などを起こすこともあるようです。

 治療方法は手術による摘出が望ましいそうですが、高齢である祖母の年齢を考えて、まずは進行の程度や耳垢の溜まる様子を確認するために、抗生剤の点耳をしながら1週間ごとに受診しました。その後、炎症や耳垢の異常な蓄積がないことから、受診期間が少しずつ長くなり、現在は1ヵ月に1度の受診で安定しています。

 もちろん年齢と共に耳の聞こえが悪くなることもありますが、祖母の様に病気が隠れていることもあります。いつもと違う症状が出たり、症状が悪化したりするようなことがあれば早めに受診するようにしたいと思いました。


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