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淡水魚

今年も春になり、渓流釣りの季節がやってきました。渓流での釣りには禁漁期間があり、山梨では大体3月から解禁になります。最近河川を車で走っているとニジマスや鮎釣りの人を良く見かけます。

突然ですが、皆さんは淡水魚と海水魚どちらの種類が多いと思いますか。

イメージですが淡水魚というとニジマスやメダカ、コイなど海に比べて種類が少ない気がしませんか。僕も以前はそうでした。ですが実際は魚類28,000種のうちの12,000種(43%)が淡水に生息しているのです。

因みに地球に存在するすべての水のうち、淡水魚の生息する陸水は0.01%しかなく、その中にこれだけ多くの種がいることには驚きです。この多様性は狭い生息域で隔離状態が発生しやすく、種分化が進みやすいなどと考えられています。

そんな淡水魚ですが、せっかくの多様性が人為的な要因で絶滅の危機に瀕することが問題になっています。

食用魚や観賞魚など様々ですが、人が海外から魚を持ち込み日本の河川に放流してしまうことにより起こります。例としてはブラックバスが外来種として有名ですが、ニジマスもカナダより来た外来種です。そういった外来種が固有種を食べて絶滅に追い込んでしまっているのです。

釣りの対象魚がこういった事態を起こしていると聞くととても責任を感じます。

また最近では『池の水を抜く番組』がTVで話題になっていますが、こちらでも在来種の減少を再度考えさせられました。

釣りも魚の飼育もルールを守って楽しみましょう。


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