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森林浴

年末年始、私は西表島に行ってきました。

西表島は、石垣島から高速船で約40分、沖縄県では本島の次に大きい島です。

平地はほとんどなく、亜熱帯の原生林に覆われ、最後の秘境と称されるそうです。淡水と海水が入り混じった汽水には、生命力溢れるマングローブ林が広がり、天然記念物の「イリオモテヤマネコ」をはじめ、「カンムリワシ」や「セマルハコガメ」など珍しい動物が生息している自然の宝庫です。

残念ながら、「イリオモテヤマネコ」の姿は見ることができませんでしたが(地元の方でもなかなか見られないそうです)、なにしろ島の90%が亜熱帯のジャングルで覆われた島です。たっぷりと森林浴をしてきました。

日光浴や海水浴と並んで、すっかり私たちの生活に定着した森林浴。森に入ると独特な香りが漂い、清々しい気分にさせてくれますよね、この香りの正体が「フィトンチッド」です。人がこの香りをかぐと、精神が落ち着き、リラックスしてくると言われています。「フィトンチッド」は、樹木が自分で作り出して発散する揮発性物質で、その主な成分はテルペン類と呼ばれる有機化合物です。森林浴とは、この「フィトンチッド」を浴びることを言うわけです。

「フィトンチッド」の効用ですが、大きく分けて3つあります。

 ①リフレッシュ:自律神経を安定させ、快適な睡眠をもたたす

 ②消臭・脱臭:森林には、悪臭の原因となる動物の死骸や枯れた木があるにも関わらずさわやかな空気が広がっています。森林には空気を浄化させたり、悪臭を消す働きがあります。

 ③抗菌・防虫:食品の防腐や殺菌をはじめ、部屋や浴室のカビ、ダニなどの防虫にも効果があります。

  そういえば、お寿司屋さんの寿司ネタを入れたガラスケースの中には、植物の葉が置かれていますよね。また、お弁当を木の葉で包んだり、桜餅や柏餅など、昔の人は経験で、植物の葉に殺菌作用があることを知っていたのですね。

近年では、森林浴が人間に与える影響の科学的根拠も示されていて、その効果は1か月持続するということも証明されているそうです。山梨県も山に囲まれた場所、森林はたくさんあります。休みにはできるだけ森林浴してみようかなと思っています。


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