私が山登りを始めたのは20代の頃に友達に誘われて山登りサークルに参加した事がきっかけです。 当初は体力的な辛さから毎回なんで参加してしまったんだろう?と後悔しながら登山していたように思います。 しかしいつの頃からか山頂に立つ喜びと、目の前に広がる景色の美しさに魅せられていきました。そして何よりどんなに長く辛い山道でも、ゆっくりゆっくり一歩を踏み出すことで必ず頂上にたどり着くことを知りました。 諦めず足を動かすことで確実に頂上に近づき、前に進むことで景色がどんどん変化していきます。自分の足で登ったからこそ目の前の景色がより美しく見えるし、その景色が頑張った自分への何よりのご褒美だと思います。登らなければ出会えなかった景色に感動して今では山登りが大好きです。 先日明るい表情で来局された患者様がいらっしゃいました。その方は糖尿病薬を複数服用していた方ですが、食事療法と運動療法により着実に薬の量が減って来ています。検査結果も良好のようで、来局される度に嬉しそうにお話してくださる姿に私の山登りと少し似ているように思いました。 きっと食事療法も運動療法も続けることは簡単な事ではないと思います。しかし一歩を積み重ねることで検査値という形で前に進んでいることを知り、それが喜びとなりまた一歩を積み重ねることが出来るのだと思います。 自分で努力して得た成果は自信と喜びに繋がるのだと、その患者様の笑顔を見て感じました。 何事も諦めずに一歩を積み重ねることが大事ですね。
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