明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は元日から地震や航空機事故など心配な出来事がありました。
被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、一刻も早く平穏な日常が取り戻せるよう、お祈り申し上げます。
幸いにもここ山梨では地震によるゆれは観測したものの、大きな被害はなかったようです。
みなさまはどんなお正月をお過ごしだったでしょうか?
お正月といえばおせち料理にお雑煮。クリスマスからお正月にかけて、家族団欒でおいしい食事をいただく機会が多かったのではないでしょうか?
今回はこれもお正月の伝統料理である七草粥についてお話ししたいと思います。
七草とはセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(かぶ)・スズシロ(大根)のこと。早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれました。
そこで、無病息災を祈って七草粥を食べる伝統が江戸時代に生まれたそうです。その昔は、草をまな板の上で刻む回数にも決まりがあったとか。
七草はいわば日本のハーブ。おせち料理やお酒で疲れた胃を休め回復させる効果も期待できます。
セリ
独特の香りが食欲を刺激します。
鉄分が多く含まれているので増血作用が期待できます。
ナズナ
熱を下げる、尿の出をよくするなどの作用があります。
骨粗鬆症予防につながるビタミンKも豊富です。
ゴギョウ
茶にして飲むこともあり、咳止め・痰きり・喉の炎症・利尿・むくみに効果があるとされています。
ハコベラ
たんぱく質やミネラルなどの栄養に富み、利尿、消炎などの効果があるとされています。
ホトケノザ
健胃・整腸作用、高血圧予防などがあるとされています。
スズナ
便秘・胃潰瘍・胃炎・風邪などに良いとされています。
根の部分と葉っぱの部分でそれぞれ効能を持っており、特に葉にはビタミンA、B1、B2、C、カルシウム、鉄、食物繊維が豊富に含まれています。
スズシロ
消化不良や二日酔い、頭痛、発熱、冷え性、胃炎、便秘の解消など他にも様々な効能が期待されています。
七草に限らず、旬を迎えたものは栄養価も高いため、旬のものをいただくのはとても理にかなった健康管理といえます。
医食同源といいますが、楽しみながらおいしくいただいて、健康増進していきたいですね。
※一部のお薬の中には食べ物との飲み合わせなどに問題がある場合がありますので、薬剤師にご相談ください。
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