毎月薬局に処方せんを持って来てくださる80代のご婦人。
薬の説明をしている中で、「最近、食事中むせたり唾液が喉に回って咳込んでしまうのです」とおっしゃいました。
もしかして、嚥下障害の始まりでは?
今回は、痰を出しやすくする薬が処方されていました。
薬局で何か薬以外にアドバイス出来ることがないか調べてみました。
嚥下障害の原因には、脳血管障害や筋力低下する病気などありますが、今回は加齢による嚥下障害について触れてみたいと思います。
1 歯が少なくなることでかみ砕く力が弱くなり、飲み込みやすい大きさにできなくなること
2 唾液が少なくなり、飲み込みやすい軟らかさになる前に喉に運んでしまい、食物がバラバラになって気道に入ってしまう。
3 喉仏を動かす筋力が弱くなり、食べ物を飲み込むときに気管を閉じるタイミングが遅れて、そこから食べ物が入り込んでしまうことで、体力が弱くなっている時に誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。
そこで、誤嚥性肺炎を予防するためにご自宅で出来る簡単な体操をご紹介しようと思います。
誤嚥を防ぐため、食事する前にやって頂く体操です。
① 先ずは、深呼吸です。
椅子に座り大きく鼻から息を吸い込み、お腹を膨らませます➡口をすぼめてゆっくりと吐き出します➡これを3回程度繰り返します。
② 次は、首の体操です。
椅子に座ったまま、首をゆっくり左右に倒します➡首をゆっくり前後に倒します➡首をゆっくり回します。これを3~5回程度繰り返します。
首を傷めないように、ゆっくりやることが重要!!です。首や肩に痛みがある方は先ず医師に相談してから行ってください。
③ 最後に舌の体操です。
大きく口を開いて、舌を前に出します➡その舌先で左右の口の両端に触れるように動かします➡次は舌先で円を描くように唇をぐるりと舐めるように動かします。やはりこれも3回程度行います。
調べてみると、いろいろ予防方法はありましたが、手軽にすぐに始められそうな体操をご紹介させていただきました。
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