20世紀には様々な画期的な発明がありました。化学肥料、トランジスタ、飛行機など人々の暮らしを画期的にした発明には枚挙に暇がありません。もちろん数え切れない薬が発見・実用化されたことは言うまでもありませんが、特筆すべきものはやはり抗生物質です。
かつての日本は現在のように栄養状態や衛生面がよかったわけではありませんでした。そのため今と比べて出生は高かったのですが、栄養失調や感染症にかかって命を落とす子供もまた多かったそうです。昔の日本には「七歳までは神のうち」という考え方があって、七歳になるまでの子どもはこの世に魂が定着しいておらず不安定な存在と考えられていました。現在もその名残として七五三というものが残っていますが、元々これは3,5,7と節目の年まで子どもが生きられたことをお祝いする為の行事だったそうです。
100年前には25%程度で推移していた乳児死亡率(1年以内に命を落とした子どもの割合です)は2008年で0.2%という数字まで下がってます。主な要因は栄養状態の改善と、新生児医療の質の向上が大きいと考えられますが、肺炎や結核といったこれまで治療困難な病気が抗生剤の投与で治療が可能になったことはとても大きいと言えます。
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