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2月の旬食材

暦の上では春。今年は暖冬で梅の開花のニュースもあちこちから聞こえてきました。それでも先日は雪も降り一年中で一番寒い季節。コロナもインフルエンザの感染もまだまだ不安です。能登で震災に遭われた皆さま、学校が再開され、仮設住宅での生活も少しずつ始まっているようですが、寒い中不自由な生活をしていると思うと本当に心が痛みます。体調管理が欠かせないけれど、十分な睡眠・食事ができていない方が多いと思うと心配です。少しでも栄養価が高い旬の食材を口にする事ができる事を祈ります。

 

今回は旬の魚や野菜や果物の一部を取り上げてみたいと思います。

先ず魚のサバ。一般的に食べられているのがマサバ。12月から2月に獲れるマサバは「寒サバ」と呼ばれ、もっとも脂がのっていておいしい時期です。サバに含まれる必須脂肪酸(EPA・DHA)は、血液をさらさらにする効果や、脳の活性化をサポートする効果があるといわれています。また、丈夫な骨を作るために欠かせない、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含まれています。

次にシラウオ。2月ごろから4月の春先までが旬です。シラウオは骨を含めて食べられるため、カルシウムやマグネシウムなど、骨を丈夫にするために欠かせない栄養を摂取することができます。シラウオは傷みやすいため、釜揚げされたものがほとんどですが、ご飯にのせて食べると美味しい簡単に口に入れることができる食材です。

ひらめも旬の魚ですが、我が家ではあまり食べる機会が少ないです。低脂肪で高たんぱくのため、比較的ヘルシーな魚といわれています。他にも、老化防止が期待できるセレンやビタミンE、骨を形成するために必要となるビタミンDが多く含まれています

 

次に旬の野菜というと

おなじみのキャベツ。2月に旬を迎える冬キャベツは、しっかりと葉が巻かれていて煮崩れしにくいのが特徴で甘みもあるため、この寒い時期に合う煮込み料理に向いているようです。我が家は大きく切っておでんにも入れます。キャベツには、ビタミンに似たキャベジン(別名:ビタミンU)という、キャベツから発見された成分が含まれています。このキャベジンは、胃腸の粘膜を丈夫にしてくれるなど、胃腸障害の予防に役立つといわれています。疲れて胃が弱っている時に向いているかもしれません。

菜の花。2月から3月が旬です。花のつぼみと若葉、茎を食べるため、寒い時期が旬です。旬の菜の花は、鮮やかな緑色でみずみずしいのが特徴。苦味も少しあります。菜の花には、カロテンやビタミンC、B1、B2、葉酸、カルシウムなどのビタミン・ミネラル類が豊富に含まれています。免疫力のアップが期待でき、感染予防にも役立つとされています。私は、天ぷらや辛子醤油和えにして食べるのが好きです。

 

最後に旬の果物というとレモンです。一年中流通していて、爽やかな夏のイメージがあるレモンは秋からこの時期が旬になるようです。レモンの栄養成分というとビタミンCがすぐ思い浮かぶと思いますが、免疫力を高める効果がありこの時期の風邪予防などに役立ちます。さらに、レモンは酸っぱさのもととなるクエン酸の含有量が果物の中でトップクラス。クエン酸は、代謝を向上させるため、疲労回復に効果を発揮します。また、クエン酸を一緒に摂ることでカルシウムなどの栄養素を体内に吸収しやすくします。

グレープフルーツに似ている日本原産のハッサクも旬の果物です。免疫力アップなどに役立つビタミンCや、疲労回復に効果があるとされるクエン酸が豊富です。ただし、フラノクマリンという成分が含まれていて一部の薬に影響する事があるので服薬中の方は薬剤師にご相談ください。

イチゴも1月~2月がおいしい時期ですよね。ビタミンCを多く含むいちごは、旬を迎えると甘みがアップします。

 

この季節の旬の食べ物はまだまだ沢山あります。

旬の食材は栄養価が高く、収穫量も増えるので安価で手に入れられるメリットもあります。

能登の被災者の皆さまは、食材選びどころではない状況と思いますが、健康に気をつけて、どうか一日も早く元通りの生活に戻れることを心からお祈り致します。




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