先日、歯科を受診し、順番を待っていたら、待合室の雑誌に気になるお題が…
<真冬の医療、健康大特集「白米は長寿食か短命食か?」>。炭水化物大好きな私にとって大問題です。皆さんも気になりませんか?
近年、「炭水化物抜きダイエット」や、「糖質制限食」がブームになり、実践している人も多い中、米ハーバード大学院の非常勤教授を務める先生が、「糖質こそが人間の活動で最も重要なエネルギー源であり、それを制限することは深刻な病気のリスクの高まりを意味する。」と語っていると書いてありました。
先生が20年以上にわたり食生活と健康状態を追跡調査すると、総カロリーの35%しか糖質を取らない人は、通常の食事をしている人に比べ死亡率が1.3倍以上だったとのことで、さらには、アメリカ人の食事に多い高脂肪食よりも健康リスクは高いとの結果だったとも。
根拠として、糖質がなくなった時、エネルギー源として体内では脂肪や筋肉が燃焼されるのですが、これを続けることにより、体重は落ちても、糖新生のためのインスリンの効きが悪くなるから、とのことです。
この発表は、日本人はここ何年かでコメ離れがあり、糖質摂取量は減っているが糖尿病患者は約100万人増加していて「糖尿病のパラドックス」といわれている疑問を解くカギでもある、と書かれていました。
脳の働きにも、美容にも、過剰な糖質制限はお勧めできないとのことで、私としては嬉しくなるような記事でしたが、逆の「糖質制限した方が良い」という評価、論評が世の中にあるのも事実です。
人種によっても体の作りは違うし、個体による差もありますので、この問題は全員にどちらが良いとは言えないし、アスリート・病気療養中などの条件がある方にもそれぞれの指導があるのは言うまでもないことです。
とはいえ、この発表が新しい風を巻き起こし、今後様々な意見が出てくることは間違いなく、どのようになっていくかは大変興味深いものです。
私としては、炭水化物好きとはいえ、糖質の取りすぎは、やはり高血糖に繋がるので、毎日の食事で白米と他の栄養素をバランスよく組み合わせつつ、遠慮なく好きなものを食べることが最適なのだと実感した記事でした。
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