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薬剤師のお仕事体験

月2日に笛吹市薬剤師会・学校薬剤師会の活動の一環として、笛吹市在住の小学生を対象とした薬剤師のお仕事体験会が行われました。今回私は「お水以外でお薬を飲んでいいの?」のコーナーを担当し、水以外のものでお薬を飲んだときにどんな影響があるのか実験をしてもらいました。

ひとつ目の実験は、「鉄剤をお茶で飲んだらどうなるか?」

会場では、試験管で鉄剤とお茶を混ぜて、色が変わる様子を観察してもらいました。貧血の治療に用いる鉄剤ですが、お茶で飲むと、お茶に含まれるタンニンという成分が鉄と反応して吸収が悪くなってしまいます。これではせっかく飲んだ鉄分が勿体ないですね。

ふたつ目の実験は、「重曹をグレープフルーツで飲んだらどうなるか?」

重曹は胃の中の胃酸と反応して、胃酸が粘膜を荒らすのを防いでくれる働きがあります。グレープフルーツジュースにはクエン酸という酸が含まれており、重曹をグレープフルーツジュースで飲むと、本来胃酸を中和するはずの重曹がクエン酸と反応してしまい、胃酸を中和する効果が弱くなってしまいます。

今回の実験では作用が減弱する例を挙げて説明をしましたが、中には作用が強く現れてしまい、副作用が起こりやすくなってしまう飲み合わせもあるので注意が必要です。お薬の効き目をきちんと発揮するためには、正しく服用したり使用したりすることがとても大切です。お薬とお薬の飲み合わせばかりでなく、食品との飲み合わせが心配なときでも、私たち薬剤師にお気軽にご相談ください。


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