花粉症をお持ちの方には辛い季節がやってきました。
私も毎年この時期は内服薬や点鼻薬を使っていますが、それでも鼻がグズグズ、すっきりしません。それに今年は眼の痒みも出てきました。
花粉症は花粉という原因物質(アレルゲンといいます)に対して体が過剰に反応することで起こります。治療にはこのアレルギー反応を抑えて症状を軽くするための内服薬、点眼薬、点鼻薬が一般的に使われますが、中にはスギ花粉を敢えて体の中に入れるという治療法もあります。
減感作療法(アレルゲン免疫療法ともいいます)というもので、体が反応を起こさない程度の少量のアレルゲンを体内に入れて、徐々にその量を増やすことで体を慣れさせ、症状が起こらないようにする治療法です。治療後は薬を全く使わなくて済むようになったり、または減量したりできる可能性があるため、治療は2年から5年と長期間掛かりますがトータルでの費用対効果は高いと言われています。今までは注射よる治療のみでしたが、昨年内服薬による保険治療も受けられるようになりました。注射による治療では初期には週1から2回、その後月1から2回の通院が必要でした。内服薬も現在は一度に14日分までの処方の制限がありますが、10月1日からは制限解除となるため注射の痛みや通院の煩わしさがなく治療を受けられるようになるため、この治療法が普及する可能性があります。
お薬による治療以外にも、自分自身でできる花粉症対策があります。お薬による治療やセルフケアを上手に活用して、少しでも快適にシーズンを乗り切りたいですね。
(以下厚生労働省HPより抜粋)
・花粉飛散が多いときには無駄な外出は避けましょう。花粉飛散量のチェックをしましょう。
・屋内でも、花粉飛散の多いときには窓の開け閉めに注意をしましょう。
・外出する場合には花粉のつきやすいけばけばしたコートを着ることは避けましょう。
・外出時にはマスクや眼鏡を着用し、花粉を少しでも体の中に入れないようにしましょう。
・外出から帰ったらすぐに顔を洗い、うがいをすることをお勧めします。
・鼻粘膜の状態を良くするように、悪化の因子であるストレス、睡眠不足、飲みすぎなどを控えましょう。
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