素敵な終末期

山形県に住む、私の祖母が、今年の年明けに癌の転移が見つかりました。 今は、転移が広く、手術はできないのでオキシコンチンとオプソ内服液で疼痛緩和の治療を行っています。 現在85歳です。もう余命は長くないと何度も医師から説明を受けておりますが、現状を悲観することもなく、体調のいい時にはアイスクリームを食べたり、歩く練習をしたりしています。先日は、自宅の庭の草むしりをしなければと心配していました。  さすがに、痛みで辛いときは、顔をしかめることもありますが、緩和されると、皆に元気な姿を見せようとしてくれます。  遠くの親戚も、週末ごとに代わる代わる訪れて、大好きな人にたくさん会えて、嬉しいと言っていました。 遠くまで会いに来てくれて「ありがとう」と声を掛ける姿は、皆に元気を与えてくれています。  元気でいてくれて、ありがとう。本当は、それだけで、十分満たされる事だと思います。

みんな通る道なので、どうしても避けて通るわけにはいきませんが、家族や仲間、知人に精一杯心配してもらい、時間と愛情を使ってもらい、祖母もいい終末期を迎えられて良かったなと思います。  「心配してくれてありがとう」、「今日も元気でいてくれてありがとう」と心から通じ合える時間を過ごせるのは、本当に幸せなことだと思います。  薬剤師である私には、出来ることはあまり無いような気がしましたが、レスキューの服用回数で、今日の痛みの様子だとか、麻薬の量に対する副作用の発見だとか、気を付ければ少しでも祖母の現状に参加できるような気がしました。  限りのある時間ですが、どのように過ごすかも、その人が決めることができるのだと思います。 このような時こそ、医療スタッフの優しさが身に沁みます。常に患者さんに寄り添う気持ちを持っていられるように、毎日を大切に過ごしたいと思います。


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