私が山梨に来て、はや20数年になります。初めて山梨の風景をみたのは、あるテレビドラマの中でみたヒマワリ畑の映像でした。その頃の私の山梨に関する認識は”富士山のある県””ワインのおいしい県”
という程度でした。確か明野のヒマワリ畑だったと思うのですが、日本にこんな景色が見れる所があるんだと、行ってみたい気持ちがおきました。その後小淵沢・清里などを観光で訪れましたが、研修のため山梨で生活をすることとなりました。それからは休みの日がくる度に、ヒマワリ畑はもちろんのこと景色をさがして車を走らせました。
この20年間、小淵沢あたりから望む八ヶ岳、山頂に雪の残る山々のふもとで4月末に咲く桜、中央道を下りてきて須玉IC手前あたりから見える富士山、右手には北岳など日本最高峰クラスの並ぶ南アルプスの山々、お札にも描かれているなど有名な富士五湖、山の上の温泉からみる甲府盆地、馬や牛などがのんびりと草を食む牧場の風景、おいしいお酒を造るために欠かせない水がわく湧水群など私の目を癒やしてくれる
風景が多くありました。
春は特に出かけ甲斐があり、小瀬・武川などにある桜並木や一宮あたりの桃畑のピンクのじゅうたんを見るのが楽しみでした。
北杜にある老齢のソメイヨシノの樹、南部にあるお寺に咲く垂れ桜、通りに並ぶハナミズキの木々、富士の麓にさく芝桜の公園など観光客のような旅が多かったですが。
しかし今年はそういう訳にもいかず、道端で一生懸命に咲いているタンポポを眺めながら、自分の足で歩いています。
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