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子供の立場から

先日、私の薬局に、かわいい患者さんがいらっしゃいました。

よく病院にかかる女の子です。いつもと同じ咳止めの処方箋を持って、私のところへ走ってきました。

「今日は、おいしいお薬を下さい!!」

と、元気よく渡された処方箋は、いつもと同じ成分のお薬でした。

私は、とっさに本来は違う薬の味付けに使うフレーバーを少しなめさせて、

この魔法の粉をふりかけると、おいしくなるよ。と言って味付けの砂糖を一緒に渡しました。

彼女は、うなずいて、薬を飲むと約束してくれました。

子どもが受け身になりがちな医療の中で、困難をうまく乗り越えていけるように、不安やストレスをできる限り軽減していきたいと思いました。

お子様のお薬の場合、保護者の方への説明だけで終わりにせず、本人にもどのような治療や薬を使うのか、子供にも寄り添った服薬指導が大切だと思います。

まだ上手く、自分の症状や辛さを表現できない小児に対し、アドボカシーの心を忘れず、子供にも優しい医療の現場を作りたいと思います。

薬の服用のさせ方の指導は、薬剤師として必要な事です。特に、小児にとっては、薬の量

(大きさ、用量、数など)、味、臭い、色などはとても大きな問題です。

服薬の時間帯をいかに工夫して飲みにくい薬を服用させるかについて、いろいろなアイディアを駆使する必要があります。患者さんの生活習慣を聞いて、服薬のタイミングを指示したり、不規則になりがちな食事にどう対応させるのか、あるいは睡眠との関連等分かっていないこともまだまだ多いのも事実ですが、患者さんや家族と話し合って情報を得たうえで、最も適した服薬に関する情報を提供できるように、日々、努めていきたいと思いました。


Fotolia_33932570_XS.jpgのサムネール画像

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