「血圧が低くなってお薬をしばらく休むことになったの。」この時期になり、このようにおっしゃる患者さまが増えてきました。
夏は冬に比べて、血管が拡張し血圧が下がる傾向にあるといわれています。
高血圧治療ガイドラインによれば、夏季に血圧が低下する患者さまでは、一時降圧剤の減量あるいは中止を考慮してよいとのことです。
降圧剤の減量または休薬により、再び血圧が上昇することも多いようで、その後も適正な生活習慣の継続と血圧の定期的観察は必要とのことです。また、糖尿病・心臓病・腎臓病などの合併症がある場合は対応も異なってくるようです。
いずれにしても自己判断で薬を減量したり中止したりしないことが大切です。
「いままでは夏になっても血圧が低くなるようなことはなかったの。」 このようにおっしゃる患者さまもいらっしゃいました。
一概に暑さだけが原因とはいえないと思いますが、年々暑くなっていることを思うと地球温暖化の影響もあるのではないかと思う今日この頃です。
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