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健康診断の”数値”との付き合い方

秋に健康診断を受診される方も多いと思いますが、後日渡される検査結果の数値、皆さんはどのようにご覧になっていますか?

“基準値”の範囲内にあれば「セーフ」で、外れていれば「気をつけないとな」といったところでしょうか。

でも、その”基準値”、そもそもどのようにして決まっているか、ご存知ですか?

実は、多くの項目に関しては、多数の健常人の検査結果の分布で、平均値から上下47.5%ずつ(つまり、標準的な95%)の方が入っている範囲を”基準値”としているだけなのです。

このことを知ると、私たち”一人ひとり”が健康か否かを判定するには少々心許無いものであることが分かりますよね。つまり、”多数の健常人”を分母にした標準的な95%というものは、必ずしも”私”の健康状態の基準にはならないということです。例えば、基準値の外側にあっても、それがその方の体質で、以前から長い間変わらない数値であれば不健康とはいえない場合もあるでしょうし、その逆も大いにありえましょう。

しかし、決して、「健康診断の結果なんて気にしないでいいですよ」と申しているのではありません。

定期的に健康診断を受け、その結果の経時的変化を、いつもの体調を把握されているホーム・ドクターに見ていただくようにするのがベストではないかと私は思っております。

健康診断の結果は、”多数の健常人”を基準にするのではなく、”いつもの私”を基準にして、健康管理に役立てていきましょう。


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