皆さんは交響曲第9番と言えば誰を思い浮かべますか?多くの人はベートーヴェンをあげることと思います。もちろん他にも交響曲第9番を作曲した音楽家はいますが、ベートーヴェンの第9、特に第4楽章「歓喜の歌」はあまりにも有名です。
今年は、ベートーヴェン生誕250周年ということもあり、よくベートーヴェンのことが取り上げられています。20代後半から難聴が始まり(一説によると鉛中毒ではとのこと)30代になった頃には、オーストリアのハイリゲンシュタットという所で遺書のようなものまで書いているのです。そのような状況でも、あの有名な交響曲第5番「運命」など数々の名曲を生み出しています。そして日常生活ではほぼ筆談という中で、交響曲第9番を作曲しているのです。実はピアノの音は聞こえていたとか、骨伝導で聞いていたとか言われていますが。メトロノームでテンポを見える化していたのもベートーヴェンらしいです。
第1楽章は暗く絶望的な曲調ですが、第4楽章「歓喜の歌」は最初は弦楽器のみで静かに始まりますが後半はティンパニー、管楽器なども加わり、合唱もついて盛り上がります。
歌の中で”すべての人々は兄弟になる”と歌われているそうです。ウィーンでの初演の時耳の聞こえなかったベートーヴェンは歓声が聞こえず失敗かと思ったらしいのですが、楽団の一人に観客の方に向けられてようやく観客の反応がわかったとの逸話もあります。
第9番以降ベートーヴェンは交響曲を完成させておらず、3年後56歳でこの世を去っています。
このベートーヴェンの最後の交響曲第9番もいいのですが、私は個人的には交響曲第7番第一楽章が好きです。楽しくて、元気が出てくるような曲だからです。
もしご存じなければこの曲もぜひ聴いてみてください。
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