私の勤務している薬局はご高齢の患者さまが多くいらっしゃいます。そんな中、窓口でお薬を渡す時によく相談されるのが”不眠”についてです。「なかなか寝付けなくて・・・」「途中で目が覚めてしまうの・・」等々、いろいろと耳にします。その時に私はまず、”ご高齢の方の眠りが若い人と違って当たり前なんですよ”とお伝えします。 加齢に伴う脳や体の変化で睡眠を持続する能力が衰えるため、睡眠が浅くなり、途中で目が覚めたり、朝早く目が覚めてしまうそうです。若い時と同じような眠りが得られないからといって悩んだり、あせる必要はないんです。 また、睡眠薬が処方されると、”睡眠薬”と聞くだけで”コワイ薬”というイメージを持つ方も中にはいらっしゃいます。そういう方には医師の指導のもとに使用する分には基本的に問題ないことを理解してもらい、患者さまが安全に正しく服用できるような服薬指導を努めています。”眠れないからといって自己判断で増量することがないように”、”薬をやめるときも急にやめず徐々にやめていくことが大切”と話しています。 またよく質問を受けるのが、お酒についてです。眠り薬の代わりにアルコールを飲む方がいますが、これはおすすめできません。アルコールは睡眠薬と比べて”なれ”が生じやすく、だんだん量を増やさないと眠れなくなる傾向があるからです。 まだまだ、不眠について調べると奥が深いものです!患者さまが眠りの仕組みを知って、ときにはお薬に手助けしてもらい、不眠と上手に付き合っていくお手伝いができるよう、私も勉強会や資料などから日々学び、現場に役立てていきたいと思う今日この頃です。
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