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モイストヒーリングの効果

火傷の応急処置は、まず患部を冷やすことが第一なので、直ぐに水道水で傷口を冷やしました…が、3本の指に水膨れができてしまい何とも痛々しい状態でした。

患部を冷やした後に、絆創膏を貼りました。いわゆる「高機能絆創膏」と言われる、厚手の、ちょっと高価な絆創膏です。この絆創膏で期待できるのは、モイストヒーリング(湿潤療法)と言われている治療方法です。これは、患部を保湿して傷を治そうとする自然治癒力を高めてあげるような方法です。

従来は、患部を乾燥させ、かさぶたが剥がれるのを待つ、という治療が一般的でした。

しかし、ガーゼを貼り替える際に再生した皮膚を壊してしまうことがあったり、傷跡が残ったり、治癒が遅かったりということがありました。

対して、湿潤療法は傷を乾かさず、潤いを保った状態で治療する方法で、傷跡が残りにくく、早く治るという特徴があります。また、絆創膏が傷口に密着するため、痛みの軽減も期待できます。傷口から出る体液:滲出液(しんしゅつえきと言います)には、傷を治そうとする働きがあります。絆創膏により傷口の乾燥を防ぎ、湿潤状態を保つことで皮膚の再生が早まり、傷の治りが早まります。

3日目に絆創膏を貼り替えたときには、水膨れが破れることなく小さくなっており、予想よりも状態の改善が早かったためびっくりしました。モイストヒーリングの効果にちょっとだけ感動です。

モイストヒーリングを行う時には、患部をしっかりと清潔にしましょう。患部が清潔な状態でないと、細菌による化膿が起きてしまう恐れがあるからです。既に化膿がみられる傷にはもちろん使用できません。絆創膏の内側で菌が増殖してしまうので注意が必要です。

かくして火傷は無事、よくなりつつありますが、妻に対して、

「冷めてからポットに移せば火傷しなかったじゃん??」

と、私がここ数日繰り返しツッコミを入れたのは言うまでもありません。


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