972年公開の「ポセイドン・アドベンチャー」を何故か旅先、長崎の映画館で見ていました。そのワンシーン、おとなしい中年の独身男性が健康志向で、毎日船の甲板をジョギングしていました。そして食事の時、食堂のテーブルにビニール袋から取り出したのが緑の透明な粒アルファルファ(1980年代に日本国内で健康食品として流行した。)と黄色い透明な粒(小麦胚芽油から得られたトコフェロール ビタミンE)その他モロモロ、これがサプリメントとの初めての出会いです。
アメリカでは医薬品じゃなくて、そんな物を愛用しているのだなとカルチャー・ショックを受けたものです。
でも、ジョギングと言い、サプリメントと言い、今、日本で流行っているのは数十年前のアメリカそのものですね。
もっとも日本ではアメリカの圧力でサプリメントの発売が始まったらしいのです。
当のアメリカではサプリメントの規制が強いのですが、ヨーロッパでは古くから伝わっている民間薬を「ハーブ・ドラッグ」として医薬品に準じて販売されている物があります。
最近、日本でもよく見かけるようになりましたね。
日本ではサプリメントは健康食品として位置づけられ、医薬品としっかり区別して、効能効果はうたってはいけないのですが、健康食品の中でも保健機能食品として効能効果を認められた分類が2種類あります。
1つは「特定保健用食品」、これは厚生労働省の審査を通り、健康の維持増進に役立つことが科学的に認められた食品で、一定の表示内容と厚生労働省のマークを付けて販売されています。
もう一つは「栄養機能食品」、厚生労働省が指定したビタミンやミネラルが、国が定める1日摂取目安量の記載基準に従っていれば、届出をしなくても販売できる食品です。
サプリメントもなかなか難しい物ですね。
サプリメントの選択に迷われたら是非、薬剤師に相談なさってはいかがでしょうか。

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