最近、濃い緑の葉っぱに囲まれて赤いきれいな花(白や黄色の花もあります)を咲かせている木を目にします。「キョウチクトウ」です。
6月から9月頃まで開花する木です。乾燥や大気汚染に強いため街路樹によく利用されるようです。
この木は原爆で75年間は草木が生えないと言われた広島の地に最初に咲いた花だと言われ、原爆からの復興のシンボル・希望のシンボルとして広島の花に指定されているそうです。
葉が竹に似ていること、花が桃に似ていることから「夾竹桃」と名付けられています。この夾竹桃の葉や樹皮には打撲傷の腫れや痛みの改善に効果があり、生薬で夾竹桃葉と言います。
煎じて患部を洗うという使い方をします。しかしこの薬をうっかり飲用すると副作用が強く危険です。
下痢をしたり頻脈になったり運動失調などを起こします。この時期、身近でとてもきれいな花を咲かせている木ですがこれまでに木の枝を箸代わりに使って中毒を起した事例もあります。誤って木の枝をなめたりしないように気をつけましょう。
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