患者様から”血液検査の結果を見て!”と言われることがよくあります。
先日も”血液検査の結果でカリウム値が低いって言われたんだけど、カリウムってなーに?
低いって言われてもどうすればいいのかわからない”とご相談を受けました。
カリウムはミネラルの1つでナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりと
重要な働きをするものですが、カリウム値が高すぎると、手指や唇がしびれたり、体がだるくなったり、胸が苦しくなったりなど
ひどい場合は不整脈を起こして危篤な状態になることもあります。逆に低すぎても高血圧や脱力感、筋力低下、悪心・嘔吐、便秘などが起こります。カリウムの1日の目標摂取量は3500mg程度です。カリウムを多く含む食品としては芋やとうもろこし、生果物(特にバナナ・イチゴ・すいか・びわなど)、生野菜、栗などがあります。このような食物中に含まれるカリウムは一旦、体に吸収されてから不要な分は尿に溶かして排泄しますが、腎機能が低下しているとカリウムの排泄がうまくいかず、高カリウム血症になってしまうことがあるため、腎機能に障害がある方は専門家にご相談ください。
カリウムは血圧を下げる効果があるため高血圧を中心とした生活習慣病の一次予防のために摂取を望まれています。
どのような食品に多く含まれているのかを知り、バランスよく食事をとることが大事です。
血液検査の結果からも患者様にアドバイスできる薬剤師をめざし、検査値についても勉強しなければ!!と日々、奮闘中です。
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