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インフルエンザと解熱剤


12月の下旬になり、冷え込む朝がツライ季節になりましたね。 皆さん、インフルエンザの予防接種はもうお済みですか? 先日、風邪だと思っていたらインフルエンザだったという患者様がいらっしゃいました。 皆さんは風邪かなと思ったときすぐに病院へ行きますか?市販の風邪薬で様子をみるなんていう方もいらっしゃるのでは!?でも、市販の風邪薬の中に含まれている解熱剤とインフルエンザ、ちょっと気をつけなくてはいけないことがあるんです。例えば、ライ症候群という病気。これはオーストラリアのライという女性の病理学者が初めて報告した病気なので「ライ症候群」と名付けられました。乳幼児がインフルエンザや水ぼうそうになって症状が軽くなってきたかなと思っていたら意識障害と肝障害を起こしたというものです。いわゆる肝障害を伴う脳症です。解熱剤のある種がこのライ症候群の原因の1つになりうるとして、国は小児への投与を規制しています。また、別の種類の解熱剤のことですが・・意識障害や意味不明な言動、持続性のけいれんなどを伴うを発症した患者さまに使用したことで重症化し、死亡率が高くなったとの報告もあります。このことから自己判断で熱があるからといって解熱剤(風邪薬)を飲むことはあまりおすすめできません。もちろんインフルエンザの患者様にも解熱剤が出ることはありますが、それはきちんと医師が安全性を判断した上で処方されているものです。体調がすぐれない、熱があるなど体の異変に気づいたら早めに医療機関にかかりましょう

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