目と手の協応動作、という言葉をご存知ですか?ちょっと難しい言い回しですが、目で見たものの動きに正確に速く反応すること、すなわち「反射神経」と言われているものです。「目と手」と言っていますが、手だけでなく足や体全体で反応する場合も同じくこの機能が使われます。
生後3か月を過ぎた赤ちゃんが仰向けに寝て自分の手をじっと見つめていたり、両手の指を絡ませたりしているのを見たことはありませんか?あの動作が目と手の協応動作の始まりです。子供が楽しむボール投げやモグラたたき、中高生の部活動での野球、サッカー、テニスなどの球技、料理、掃除などの家事から、新聞をめくる、階段の昇り降りなど、少し考えただけでも人間の生活には欠かせない機能であることがわかります。
さて、何故こんな話題になったかと言いますと、我が家の息子、部活動でテニスをしているのですが、一生懸命励んでいる割になかなか進歩がみられず・・・義弟にそんな話をしたところ、なんと「けん玉をやってみたら?」と勧められました。「えっ?けん玉?」と、あまりの関連性のなさに驚いたのですが、その時学生時代に習った「目と手の協応動作」という言葉を思い出したのです。なるほど、けん玉はとても単純な目と手の協応動作です。加えて、けん玉をすると、股関節や膝の柔軟性も高まるとか。確かにけん玉をするときは膝を使いますよね。これもテニス上達には欠かせないものです。そんな大事な能力がけん玉で鍛えられるなんて!さすが古くから伝わる日本の遊びです。
皆さんも子供のころを思い出して、けん玉、お手玉、コマ回しなどを楽しんでみませんか?意外と体が覚えていてできるものです。楽しみながら、目と手の協応性や下半身の柔軟性も高まるなんて、ちょっとお得ですよね。
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