先日、長野善光寺に行ってきました。
以前から何度か参拝に行ったことはあったのですが、初めて本堂の中にあるお戒壇巡りを体験できました。善光寺のホームページによると、お戒壇巡りとは「瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡り、中程に懸かる『極楽の錠前』に触れることで、錠前の真上におられる秘仏の御本尊様と結縁を果たし、往生の際にお迎えに来ていただけるという約束をいただく道場」だそうです。
階段を下り、壁を頼りに中に進んでいくと徐々に光が届かなくなり全くの暗闇になります。その中で前の人にぶつかったり、立ち止まったりしながら進みます。もちろん何も見えません。「止まります」「進みます」前から聞こえる声を頼りにしながら、後ろにいる親に伝えると、さらに後ろのグループも伝言ゲームのように伝えています。「錠前見つかったらおしえてくださいね」暗闇の中、後ろのグループから声がします。真っ暗な中で、知らない人同士の連携が生まれます。
日ごろ、目に見えるものに気を取られてしまうことで、目に見えないものや見えない事については忘れてしまいがちです。この経験で、御本尊様と結縁をはたしたことも大きいのですが、日ごろ忘れてしまいがちな目に見えない部分についても考えさせられたのは大きな収穫でした。
もちろん、甲斐善光寺にもお戒壇巡りはありますので、そちらも是非体験してみてください。
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