やせ薬は存在するか

2013年12月17日 | コメント(0)

やせ薬の需要は女性の美容意識の他、昨今ではメタボが問題視されていることもあり
常に一定の需要があると思います。
知人からやせる薬はないの?と冗談混じりに聞かれることがしばしばあります。

やせ薬=体重を減らす薬という定義であれば、やせ薬は存在します。
しかし薬である以上何らかの病気にかかっている方が使うものであって
健康な方の安易な服用は厳に慎むべきであると私は考えます。
以下にやせ薬の例をいくつか挙げてみますのでやせ薬について興味の
ある方についての参考になれば幸いです。

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①防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
漢方の中ではやせ薬として最もポピュラーなものであり、効能効果に肥満症があります。
OTCでも防風通聖散が有効成分のものが複数存在します
が依存性のあるエフェドリンを含む生薬マオウを配合しているので安易な服用は
おすすめしません。
メタボにお悩みの方はドラッグストアの薬剤師さんに相談してみてください。

②オブリーン
近日発売する小腸での脂肪の吸収を阻害するタイプの抗肥満薬。
日本では糖尿病と高コレステロールを合併している方限定で承認されました。
その作用からこれを飲むと便が脂っぽくなるなどの副作用が問題。
医師の処方箋が必要。

③サノレックス
脳に作用して食欲を抑制させるタイプの抗肥満薬。
服用期間は長くても3ヶ月まで。
覚醒剤に類似する化学構造をもつので依存性に注意が必要。
医師の処方箋が必要。

④トピナ
抗てんかん薬。肥満症としての効果は未承認。
臨床試験の結果副作用として体重減少が10%以上の方に認められた。
体重減少の副作用があるとしてよく知られる薬。
医師の処方箋が必要。

メタボの患者さんは世界的に増加傾向なので製薬メーカーも抗肥満薬の開発
には比較的積極的だと思います。上述したトピナも肥満症の効果を追加承認
されるかもしれませんね。そんな開発の過程で淘汰されていった薬を一部
ご紹介しましょう。

⑤メリディア/リダクティル
SNRIと呼ばれる抗うつ薬の一種ですが抗うつ剤として使われることはありません。
脳に作用して食欲を抑える効果のある薬です。
日本では製造販売承認申請がなされましたが安全性に問題があるため却下されました。

⑥アコンプリア
脳に作用するタイプの抗肥満薬ですが、エフェドリンやサノレックス
とは異なる働きにより食欲を減退させます。
こちらも安全性に問題があったため日本での製造販売承認は見送られた模様です。
同じタイプで安全性に問題がない薬の登場に期待したいところです。

上記に挙げた薬の他にも体重減少作用のある薬はたくさんありました。
主に中枢(脳)に作用するものとオブリーンのように吸収を阻害するタイプに
分かれるのですが大半の薬は中枢性にカテゴライズされます。ちなみに中枢に
作用するのはカフェインやアルコール・ニコチンなどもそうなので
中枢性薬物=危険では必ずしもありません。

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抗肥満薬は安易に服用してはいけない薬が多いですが、摂食障害(過食症や拒食症)
をもっている方で糖尿病などを合併してやせないと命にかかわる方も中にはいらっしゃると思います。

健康な方は上記の薬のことはさっぱり忘れて、まずは普段の食生活を見なおしてみてはいかがでしょうか。
外食やコンビニは意外なほど高カロリーだったりすることもあるので(笑)

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