小児喘息

2012年6月25日 | コメント(0)

hiropon.jpg小児喘息は呼吸困難などの発作を繰り返す病気です。日本では小児の3%、外国では10%以上と報告され、ありふれた慢性疾患のひとつですが、最近10年間で2~3倍にも増えています。発症は1~2歳が多く、小学校入学までに発症する人が大半で、できるだけ早いうちから、きちんと診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。そうすれば、思春期までに60~70%の方は治ります。
喘息という病気は、アレルギー反応の結果や、そのほかの刺激によって、気管支を取り囲む筋肉が収縮したり、気管支の内側にある粘膜が腫れ、粘膜からの分泌物(痰)も増すために気管支が狭くなり、十分な酸素が肺に供給されず、呼吸が苦しくなる病気です。そのためダニやかぜ、気温気圧の変化などさまざまな原因に気道が反応し、発作が起きます。梅雨の時期に症状があらわれることが多いです。
対策の一つは環境です。日常吸い込んでいるわずかな量のダニのフン・死骸が気道の炎症を招き、発作を引き起こします。気道の炎症を起こさないために普段の対策が重要です。ダニの繁殖条件は、(1)湿度60~75%の湿気 (2)フケ、食ベカス、カビなど、ダニの餌がたくさんある (3)ダニのすみかがあることです。この組み合わせを崩すことが必要です。湿度は55%以下に、寝具には週1回、できれば2回、ゆっくりと掃除機をかける。寝室は毎日掃除を。寝室に空気清浄機を設置。ペットは絶対寝室に入れない、などです。
二つ目は薬物治療です。喘息は発作が起こる前に防ぐこと。これが発作を起こしにくい気管支を作り、喘息を治すコツです。発作が止まれば、子どもは一見普通の状態に戻ります。しかし、発作が起きた後は気管支の炎症はひどくなっています。悪化した炎症はすぐに治まりません。炎症がひどくなった気管支はより過敏になり、以前より小さな刺激で発作が起こるようになってしまいます。このような悪循環を断ち切るためには「発作を起こさない工夫」と「発作が起きた時の適切な対処」が重要です。症状がなくなると喘息がよくなったと思い、自分の判断で薬を減らしたり、やめる人がいます。薬剤には炎症を治める薬で発作を予防し、そのお薬をきちんと長期に使うことで喘息の発作を起こさないようにするお薬があります。できるだけ自分の判断でお薬を中止しないように説明し、子供が正しく喘息の治療をしていけるように、服薬指導していきたいと思います。

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