パートナーシップ

2011年8月29日 | コメント(0)

先日、気管支喘息の治療薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬)を処方された70歳代の女性の患者様が来局されました。前回の薬剤服用歴を確認するとステロイドの吸入剤をお渡ししてありました。「毎日吸入されていますか?」と伺うと「はい、していますよ。喘息の発作も起こってないです。うがいをするように言われて吸入後はうがいをしていますがどうしてなのかしら?」と聞かれました。吸入の際に口の中に付いてしまったお薬により普段は病原性が弱い口腔内常在菌が増殖してカンジダ症などが発症することを説明すると「そうなの、だったらこれからも毎回うがいをしますね。」とおっしゃって下さいました。
私が新人薬剤師だった頃は、調剤をする仕事がメインで患者さまへの説明は服用方法を説明し、お薬の名前はあまり説明しない時代でした。(錠剤には識別記号が無いものもあり、中にはヒートシールの耳をわざわざ切り取っている医療機関もあったくらいです)
その後に「コンプライアンス」という言葉が出てきて、お薬を間違いなく服用して頂くお手伝いをすることが私たち薬剤師の仕事となりました。更に効能効果のみならず副作用についても説明する時代に変わり、患者様自身の治療への積極的な参加が治療成功の鍵であるとの考え方「アドヒアランス」に変化してきました。
そして今後は、医療専門職と患者様がパートナーシップの基盤に立ち、患者様の病気や治療についての経験や信念を尊重し、一緒になって治療に関する意思決定を行う「コンコーダンス:調和・一致」に移り変わろうとしています。
今後も多くの患者様に元気に過ごして頂くために、正しい情報提供が出来るように硬くなりつつある頭を時々もみほぐしてスキルアップに努める必要があると改めて感じた日でした。 amym.JPG

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