バランスって大切ですね

2011年5月 2日 | コメント(0)

ma.JPG人間のからだは約60兆個もの細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を担っています。また、生体機能を調節するホルモンの材料でもあります。
このように、悪者と思われがちなコレステロールですが、健康を維持するために必要不可欠です。
よく「悪玉コレステロール」と「善玉コレステロール」という言葉を耳にしますが、これはそれぞれ「LDLコレステロール」と「HDLコレステロール」を指します。
本来は「悪玉」「善玉」と区別すべきものではないのですが、この呼び名があるのはLDLコレステロールとHDLコレステロールの関係が動脈硬化の進行に深く関わっているからです。
LDLコレステロールは全身のすみずみの細胞まで運ばれます。その後、細胞の受け入れ口から細胞内に取り込まれますが、細胞が必要とするコレステロールの量には限りがあります。そのためコレステロールの多い食品を摂りすぎるなどしてLDLコレステロールが増えすぎると細胞に取り込まれることができず、血液中にあふれます。そして余ったLDLコレステロールは動脈の内膜層に付着してしまうのです。
一方、HDLコレステロールは動脈壁に付着した余分なコレステロールを回収し、肝臓に運びます。
よって、体内の脂質代謝の状態をみるにはLDLコレステロールとHDLコレステロールのバランス関係を把握する必要があります。
動脈硬化の目安になる指標「LH比」は、「LDLコレステロール÷HDLコレステロール」です。この値が高いほど動脈硬化が進行しており、心筋梗塞など起こす危険が高いといわれています。
よく患者さまから悪玉が高いから不安だよという言葉を耳にします。確かに適正範囲の値から外れていることはよくはありませんが、悪玉が高いから悪い、低いから良いといちがいにいえないのが難しいところです。

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