寒くなると、風邪をひくのは何故か?


いよいよ、冬がやってきます。
寒い気候と、病気の関連性は目立ちます。
 多くの人は、毎年晩秋から冬にかけて、風邪をひいたり、インフルエンザにかかったりします。
 しかし、重要な事は、風邪やインフルエンザはウィルスによって引き起こされます。
もし、ウィルスがなかったら、どんなに寒くなったとしても、風邪はひきません。

 それでは、気温が下がることと関連しているのは何故でしょうか。
 1つは、冬の間には家の中にいる頻度が多くなります。
それはつまり、人と接触することが多いという事です。もっと人がいるという事は、病原体が広がる機会にもっとさらされるということです。
 それに加えて、湿度がウィルスを広げる役目をします。
冬に湿度が下がると、ウィルスはもっと容易に広がります。
 
 ウィルスが好む環境として目安になるのが「絶対湿度」です。
対するのが、「相対湿度」です。

絶対湿度・・・気温に関係なく、空気中に含まれる水蒸気の分量を示したもの。
相対湿度・・・その気温に対して含むことができる最大の水分量のうち、どのくらいの水分が含まれているかを示したもの。

例えば、気温30℃での湿度50%と気温15℃での湿度50%では、空気中に含まれる水分量は全く違います。
もともとウィルスは水分を含んでいる物質の為、水分が少ない空気であればあるほど軽やかに浮き上がりやすくなり、人間の生活に近いところを飛んでいます。
ウィルスが好まない環境を整えることも重要です。
目安として、室内温度18℃~22℃、湿度50%~60%の状態が保てればインフルエンザ予防になります。
絶対湿度 季節性インフルエンザ流行予測 危険度
11g/m3超 インフルエンザが流行しにくい湿度 ほぼ安全
11g/m3以下 インフルエンザが流行しやすい湿度 注意
7g/m3 インフルエンザがとても流行しやすい湿度 警戒
  
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(季節性インフルエンザウィルス A型)
絶対湿度が、11g/m3以下になったとき、インフルエンザが流行し始め、7g/m3以下でインフルエンザの感染が拡大すると、最近の研究では言われています。
<気温、湿度の変化によるインフルエンザウィルスの生存率>
気温℃ 相対湿度% 絶対湿度 g ウィルス6時間後生存率%
32             50                 17                              0
32             20                   7                             17
22             50                 10                           3~5
22             20                   4                 66
            23                   2                             63


また、冬は鼻の中の粘液が乾燥します。粘液は病原体から守る、バリアとしての役目を果たしています。絶対湿度は、インフルエンザの流行だけでなく、のどの乾燥にも関係してきます。

 そのうえ、日照時間の短さから、太陽から得るビタミンDが不足すると、免疫システムに不利に働きます。

 家の中にいる頻度が高いことと、冬は日が短い事で、これが大きな要因となります。
 さらに、寒い気温は、血液の収縮を引き起こします。それにより、白血球がウィルスに届くのを防ぎ、最後には免疫システムを阻害します。人間の免疫力の重要な要素でもある白血球は、体温が1度下がると、働きが30%下がると言われています。
 免疫システムを抑えるコルチゾールのレベルもまた気温と共に上がり、ストレスを減らします。
 一般的な風邪に対する免疫反応は、実際、気温によります。
 冬の気温で、ウィルスの外層もしくは覆っているものがもっと固くなり、盾のようになります。
 これにより、人から人へと、広がりやすくなります。
 でも、暖かい気温では、この層はもっとジェル状で、要素から守るには、ウィルスの固さが十分ではありません。
 結果として、拡大する能力が損なわれます。

 人間の体は、免疫不全や脱水状態、疲労や体温の低下などで免疫力は低下します。
 その様な状態の時に、寒冷や空気の乾燥により、ウィルスに感染して、風邪に罹りやすくなります。

 風邪の大半は、ラノウィルスによるものだと言われています。
ラノウィルスは、一年中蔓延し、特に春と秋に多くみられます。
 また、ラノウィルスは、人間の平均体温37℃に対して32~33℃でより多く増殖し、咽喉の上気道や鼻の粘膜を攻撃します。

 したがって、寒さは、ラノウィルスを増殖させ、人間の免疫力を低下させるために風邪を引きやすくなります。

             風邪の予防法
1、 水分を取る
発熱すると、脱水症状が起きやすいので、しっかり水分補給をします。
経口補水液など、点滴水に近い養分を含むものが好ましいです。

2、 免疫力を高める栄養素
ビタミンAやビタミンBやビタミンCの摂取を心がけましょう。
タンパク質も抵抗力をつけるためには必要です。
また、亜鉛は免疫細胞の働きを活性化させます。
 
3、 部屋の湿度を40%~60%に保つ
乾燥は、ウィルスにとって蔓延できる環境です。
適正な湿度を保ちましょう。

4、 体温の調節
熱の上がりはじめは、上着を着用して部屋を暖め、体温を逃さないようにします。
熱が上がったら、わきの下や首の周りを冷やします。熱が下がり始めたら薄着になり、熱を体外に放出できるようにします。
そして、睡眠を十分にとりましょう。







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