セルフメディケーションにおける調剤薬局、薬剤師の役割

厚生労働省により発表された平成24年度簡易生命表によると、男性の平均寿命は79.94年、女性の平均寿命は86.41年であることが分かっています。この平均寿命から日常生活に制限のある不健康な期間を除いた期間を健康寿命と言い、平均寿命が延伸する中、健康寿命を延ばすことが、個人の生活の質の低下を防ぐ観点から重要とされています。


表1 主な年齢の平均余命とその延び

(単位:年)
年齢
平成21年平成20年延び平成21年平成20年延び
0歳79.5979.290.3086.4486.050.39
5   74.8774.570.3081.6981.330.36
10   69.9069.610.2976.7376.360.37
15   64.9364.650.2871.7571.390.36
20   60.0459.750.2966.8166.450.36
25   55.2054.920.2861.9061.540.36
30   50.3750.090.2857.0056.640.36
35   45.5545.270.2852.1151.750.36
40   40.7840.490.2947.2546.890.36
45   36.0935.790.3042.4442.080.36
50   31.5131.210.3037.7037.340.36
55   27.0926.790.3033.0432.690.35
60   22.8722.580.2928.4628.120.34
65   18.8818.600.2823.9723.640.33
70   15.1014.840.2619.6119.290.32
75   11.6311.400.2315.4615.180.28
80   8.668.490.1711.6811.430.25
85   6.276.130.148.418.210.20
90   4.484.360.125.865.710.15

表2 平均寿命の年次推移

(単位:年)
和暦男女差
昭和2250.0653.963.90
25-2759.5762.973.40
3063.6067.754.15
3565.3270.194.87
4067.7472.925.18
4569.3174.665.35
5071.7376.895.16
5573.3578.765.41
6074.7880.485.70
平成275.9281.905.98
776.3882.856.47
1277.7284.606.88
1378.0784.936.86
1478.3285.236.91
1578.3685.336.97
1678.6485.596.95
1778.5685.526.96
1879.0085.816.81
1979.1985.996.80
2079.2986.056.76
2179.5986.446.85
注:1)  平成12年まで及び平成17年は完全生命表による。
2)  昭和45年以前は、沖縄県を除く値である。

図1 平均寿命の延びに対する死因別寄与年数

図1 平均寿命の延びに対する死因別寄与年数
注:1)3大死因とは悪性新生物、心疾患、脳血管疾患である。
2)交通事故は、不慮の事故の再掲である。

セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と、世界保健機関(WHO)は定義しています。自分の健康は自分で守るという意識や自覚を持ちながら、普段から食事の栄養バランスに気を付け、十分な睡眠時間を確保し、適度な運動を行うことで個人に本来備わっている自然治癒力を高めることがセルフメディケーションの基本となります。
セルフメディケーションには、次に挙げる様な利点があります。
・日常的な健康管理の習慣が身に付く。
・医療や薬についての知識が身に付く。
・疾病により医療機関を受診する手間や時間を省くことができる。
・通院が減ることにより国民医療費の抑制に繋がる。
しかしながら、誤った知識によるセルフメディケーションは良い結果を得られないばかりか、逆に体調を崩す原因となる可能性があるのも事実です。上手にセルフメディケーションを行うには、正しい情報を入手し、正しい知識を身に付ける必要があります。
私たち調剤薬局に勤務する薬剤師の業務は、処方されたお薬を用意するだけではありません。例えば、
・処方薬についてもっと詳しく知りたいとき。
・健康に関して不安があるとき。
市販薬やサプリメントを購入する際には、
・アレルギーに該当する成分を含んでいないか。
・処方薬と成分が重複していないか。
・飲み合わせに危険なものがないかどうか。
このような場合に、かかりつけの薬局に相談することで、今までに使用した薬やその人の体質、副作用歴などの記録から、その人に合った的確な情報提供を受けることや、健康状態・症状によっては受診勧奨を受けることができます。
正しいセルフメディケーションをサポートするための健康相談窓口となることも、薬局薬剤師の大切な役割のひとつであると言えます。

※厚生労働省簡易生命表より

セルフメディケーション(Self-medication)とは、自分自身で健康を管理し、あるいは疾病を治療すること。
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